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狭心症の治療薬と開発されたシルデナフィル

2019年08月12日
幸せなカップル

シルデナフィルは、1998年にアメリカ大手製薬メーカーのファイザーから発売された、世界初のED治療薬・バイアグラに配合されている有効成分です。
このシルデナフィルという名前を冠したジェネリック医薬品などもその後他社から発売されているので、現在ではかなり入手する機会にも恵まれるようになりました。
このシルデナフィルには、血管の平滑筋とよばれる筋肉の収縮にかかわる酵素のはたらきを阻害する作用があるため、服用によって性器まわりの血管が拡がり、EDが改善されるのです。

シルデナフィルのED治療効果は、実のところ新薬開発の過程で偶然に発見されたものです。
もともとはファイザー社で狭心症の治療薬として開発していたもので、服用したときに血圧にどのように影響するかが注目されていました。
ところが、臨床試験の過程で、本来期待された効果はかんばしくなかったものの、EDのさまざまな症状が解消されるという、思わぬ効果が確認されたため、その後に研究を重ねて、ED治療薬としての製造・販売に至ったものです。

また、同じシルデナフィルを含有する製剤として、肺動脈性肺高血圧症を効果・効能としているものもあります。
これもメカニズムじたいは同じですが、肺の動脈血管の血圧が高くなる病気に対して、肺の血管を拡げるという作用によって治療をしようとするものです。

ところで、ED治療薬としてのシルデナフィルは、狭心症の治療薬であるニトログリセリン錠などの硝酸剤との併用は禁忌とされています。
これは、もともとシルデナフィルが狭心症の治療薬として開発がはじまったことにも関連していますが、併用をすると相乗作用によって急速に血圧が降下してしまい、副作用の危険性があるためです。